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夕べたまたまテレビをつけっぱにしてたら、深夜映画で「Love Letter」がやってました。
(「サヨナライツカ」のPRにかこつけた放送ってのは、バレバレなんですけども(苦笑))。

ああ、懐かしい…。もう、何年見ていないだろう?
いや…DVDは持っているんですけど。
映画館でも見ているし、大好きな映画だから、DVD化された時に真っ先に予約して購入した。
でも、それから見たのは…2~3回くらい。
本当に大好きな映画なので、あまり頻繁に見て感動が日常化してしまうのが嫌で。
そういう理由で、「雪が降った時にしか見ない」という、自分だけのルールを作っていました。
雪が降ったら…雪が降った夜に、ゆっくり見よう。
その方が、静かに映画の気持ちに浸りながら鑑賞出来そうだから。
だから、最後に見たのは…もう3年ほど前でしょうかね。

あれから3年が過ぎて----------------。

これを見た映画館は、既に閉館してしまって。
ずっと岩井さんとコンビを組んでいた、カメラマンの篠田昇さんは亡くなられて。
樹の家になった小樽の家は……二年前に火災で全焼してしまって。
…この映画に刻まれた記憶は、どんどんと消えて行ってしまいました。
劇場に見に行った時には元気だった父も、今はもういませんからね。
後半に出て来る女学生・藤井樹と、かぶるような境遇になってしまって。
何か更に他人事に見えなくなっちゃいましたね…(うちの爺ちゃんは、もっと昔に他界してるけど)。

他にもいろいろなことで、私の中にシンクロする部分を持つ映画です。
うん、まあいろいろね(笑)。
学生の頃の、青々した日々とかー、当たらずとも遠からずで。
…いや、甘酸っぱいエピソードなんてのは、皆無でしたけどっ(笑)。

かけがえのない想い出がいっぱい詰まった、想い出を静かに呼び覚ましてくれる映画。
スクリーンに映った真っ白な雪景色が、あまりにも美しくて見とれていたことを思い出す。
秋葉の工房で過ごす二人の、暖かな明かりに照らされた光景。
二人の藤井樹が過ごす、学校の図書室の…ミルクを溶かしたような、優しく懐かしい画面。
岩井さんに惹かれるようになった、きっかけの映画でした。
(でも、初めて見た岩井俊二作品は、たまたまTVでやっていた「打ち上げ花火」なのでした。)
ところで、DVDを持っていると書きましたがー…写真を見て、「アレ?」と思いませんでした?
そうです…まったく同じDVDが2枚あるんです。
1枚はハードケース付き。1枚はケースのみ。
どちらかがブルーレイだとか、保存・鑑賞用と2枚揃えたとか、何かプレゼントに応募するために買ったとか…そういうわけじゃありません。
実はハードケース側のパッケージ、中身がカラッポなんです。
何故か?

実はこのDVDが出た時、私は岩井さんのオフィシャルサイト経由で予約購入したのです。
そして発売日が来て、やっと届いたー!と喜んだのもつかの間…。
DVDを見た人からの連絡で、本編の一部に数秒の場面つなぎのミスがあった、と発覚。
私は確認していませんが、そんな数秒の場つなぎミスなんて、たいしたことないじゃないか?…と思ったのです。
けれども、岩井さんサイドは初版を購入した方で送り返してきた方すべてに、完全に手直しした製品を無料交換してくれたんですよ。
中身だけ送り返せば、新しいものを送り返してくれる…ということで、ロムのみを返送したのです。
そしたら、中身どころか…全くの新品のケースに入ったものを、そのまま送ってくれたんですよ。
なので、初版のケースはからっぽのまま残り…量販分がそのままになっているのです。

ものすごく細かい作業で、ものすごく手間のかかった返送だったと思います。
けれども、ファンに対してきちんとしたものを届けたい、っていう岩井さんサイドの真摯なプロ意識に、感動してしまいましたっけ。
こういうアフターフォロー、嬉しかったなあ。
本当に、いろいろ想い出が尽きない映画です。

------が、昨日の映画、カットしすぎだ
いくら3年以上見ていなくても、分かるよ!
樹が病院の待合室にいるとき、お父さんが運ばれた時を甦らせる回想シーン。
あの前に、お母さんと引っ越し先のマンション下見に行くんだよ。
「あれっ?」って思って、その後もちょこちょこカットされてるところが分かって、テンション下がった…。
やっぱちゃんとノーカットで見なきゃダメだー。
すみからすみまで、それこそ1秒でもこだわって作られた作品だもんさっ。
めぐさん
Posted byめぐさん