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夜、駐車場に出て空を見上げてみました。
夕べから朝にかけては台風並みの暴風雨でしたが、午後になってすっかり晴れたので星が見えます。
午後9時、明かりもまばらになってきました。
黒い空に星が輝いているのが見えます。

ああ、星が見えるなあ。
でも、もっとあの日はたくさん見えたなあ。
8年前も、確かこれくらいの時間に空を見上げていたと思います。
家の中がぐちゃぐちゃで、電気も水もないから自宅前にある会社の駐車場に車を停めて、母とその中で過ごした2日間。
何もすることがなくて、夜にふらっと外に出て近所の様子を見てまわりました。
電灯も着いていない、窓から漏れる明かりはぼんやりとしたもので、おそらくロウソクや非常用のランタンなどの明かりだったのだと思います。
歩きながら、ふと見上げた真っ暗の空に広がっていた星空。
まるでプラネタリウムを見ているかのような、無数の星。
こんなに星が綺麗に見えるんだと驚いたと同時に、その理由が街の灯りがないということにも気付きました。

この時期、あの頃の話をいろいろなところで聞きます。
私と同じように、あの日の星空の美しさを思い出す人もたくさんいるようです。
昨日もラジオでそんな話を聞きました。
まるで、「見上げてごらん夜の星を」の歌詞そのもののお話。
でも、あの日もそんな風に空を見上げていたかなあ?
私は星が綺麗に見える理由について、色々考えてしまいました。

町から電気が消えて、辺りが暗くなって、だからこんなに夜空の星が綺麗に見える。
と同時に、この星が見えづらくなるくらい、人工的な明かりに日々頼って来ていたのだなあと。
昔の人たちはこれが当たり前だったのだろう。
こんなに夜を明るくする必要って、果たしてあるんだろうか、って。
夜を明るくすることは、防犯には大切なこと。
だけど自然なことではないんだな、と思ってしまう自分もいる。
どちらが正しいのか……なんてことを、車の中で考えたりしていた3.11の夜でした。

答えは8年過ぎても出ないし、永遠に出ない答えかもしれません。
ほんとうの幸いってなんだろう。
-------わからない。それが正論なのかもしれないですね。
ただ、8年が過ぎてあの歌の歌詞を、落ち着いて反芻することが出来る自分がいます。
小さな星、小さな明かり、それは明るい夜には見えづらいかもしれないけれど、必ずそこにあるもの。
形がなくても、そこにあったものは記憶としてそこにずっとある。
いいこともわるいことも、抱えて生きて行くのが私たちの使命でもあるかも。
次の世代に伝えていかねばならない、と思います。

めぐさん
Posted byめぐさん

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