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先週の土曜日に芸術館へ行ってきました。
今回見た…鑑賞したのはこちら、雅楽です。
雅楽!まあ、なんて高尚な!(笑)
昨年もこの時期に公演があったのですが、都合がつかなかったので今回はリベンジです。

会場に着いて並ぼうとしたら、あれ?列がないしスタッフの方もいないしホールのドアが閉まってる。
「次回の公演」のポスターが貼られているし、あれれ?と思ったらコンサートホール側にずらっと人の列が。
…あ、そうか雅楽ですもんね、音楽ですもんね、演奏会ですもんね。
いつも劇場ばかりだから、うっかり今回もそっちかと勘違いしてましたww
(だってたまに狂言でも謡とかあるから…)
それにしても、コンサートホール初体験です。
狂言や舞台ばかりを見てきたので、劇場の方がホームグラウンドって感じでしたから、ちょっと緊張してしまった。
しかも正面の4列目というお席だったし。
劇場と同じく円形(正確には六角形らしい)のホールです。キャパは700未満。明るくて上品な内装。
「ここで世界のオザワ指揮のオケとかやるんだよな、一体どんな感じなんだ…」
ちょっと想像つかないけど、ものすごい臨場感なんだろうなって気がします。

で、今回の公演。
第一部は演奏がメイン、第二部は舞楽がメインという構成です。
「今昔」とタイトルにあるので、想像していたものとはちょっと違う内容でした。
だけど、良い意味で裏切られた感じです。
古典中の古典、誰もが想像する雅楽の音ってありますよね。
笙の音がぷわーんと響いて、笛の音が重なり、ぽんぽんと鼓の音が鳴るような。
神社で宮司さんたちが奏でるような、ああいうやつ。
でも、今回は近代、現代の創作雅楽。
なので、正統派の和楽器を使用していながら演奏方法は斬新だったりするので、時々びっくりするような音が出るのです。
中国やインドなど、雅楽の源流と思われる音を想像しながら生まれたという「紫御殿物語・鳥瞰絵巻」
演奏される音は雅楽らしいあの音じゃなくて、無国籍なエスニックな、どこの国か分からない音。
架空の御殿で繰り広げられる不思議な宴-----。
まるでホールが異空間に変わったような気がしました。いやー、面白い体験でした。

第二部は舞楽。
こちらは古典的な雅楽と舞の組み合わせです。
「青海波」「蘭陵王」「落蹲」、最後に「長慶子」。
「青海波」は有名ですよね。源氏物語で光源氏と頭中将が舞ったアレです。
第一部とは正反対に、もうこれはまさに平安絵巻の世界そのもの!
舞われた方は普通の男性ですが(笑)、見る者を魅了した源氏と頭中将の舞う姿って、どんな感じだったんでしょうねえ。
衣装の美しさもこの「青海波」のみどころ。
お席が良かったおかげで、柄や細かい部分までじっくりと堪能する事が出来ました。
「蘭陵王」は、中国の高長恭がモチーフの舞楽。
先の「青海浪」と違ってこちらは一人で舞います。武将の舞なので、何となく剣舞の雰囲気がありますね。
「落蹲」は「蘭陵王」の対になる舞楽。
一見同じように見えて、細かい部分で違いがあります。私は素人中の素人なので、残念ながらそこまで理解出来ず…。
これからもっと勉強が必要ですね。
最後の「長慶子」は、雅楽公演の最後に演奏される曲だそうで、作曲はあの源博雅だとか!?

斬新な雅楽から優雅な舞楽、そしてラストに正統派の雅楽という、てんこもりなプログラム最高でした。
なかなか触れる機会がない雅楽。今後もチャンスがあれば楽しんでいきたいと思います。

さて、今回の雅楽演奏会。
雅楽自体を楽しむことは当然の理由でしたが、もうひとつ個人的な理由があります。

開演の前にプレトークとして、古典的な曲目の演奏と簡単な楽器の説明がありました。
笙、竜笛、篳篥、鉦鼓、箏、琵琶…
はい来た!琵琶です琵琶!(笑)。
自分としては今回の公演は、お勉強的な意味もちょっとあったりしますw
音は知っていても、実際の音を聞いてみたかったのと、奏者の動きを観察したかったので(理由はお分かりでしょう…)

第一印象…意外と琵琶って大きいな。
琵琶の種類にもよると思うのですが、楽琵琶はその中でも一番大きいサイズなんですって。
筑前琵琶はそれより小さめだけど、普及したのが明治らしいのであまり参考にならない(何の)。
薩摩琵琶はバチが大きいので、これもまた違う(何が)。
結局のところ楽琵琶と、同じタイプの平家琵琶が一番古い琵琶なので、これがスタンダードなのですな(何の)。
「子どもが使うには厳しいな、このサイズ…」
奏者のみなさんは、男女問わず全員狩衣で烏帽子スタイルで演奏されるので、まさに平安絵巻のような雅な光景。
「演奏する姿ってこんな感じなのか…ほう…」
脳内でそんなことを考えながら聞いていたワタクシ。
今回の席は丁度琵琶奏者の方の真ん前だったので、大変参考になりました(笑)。

あと、「紫御殿」はびっくりするような音が出ると書きましたが、それがこの琵琶の音だったんです。
琵琶の音って「ベベン!」って、優雅というより幽玄な雰囲気があると思いませんか?
琵琶法師のイメージが強いせいかもしれませんが、優しい音とは少し違う気がしてて。
でもこの「紫御殿」の中の一曲で、まるでハープのような琵琶の音があったんです。
えっ、琵琶ってこんな音が出せるのΣ(゚□゚ノ)ノ
これまでのイメージが完全に崩れました。何て優しくて澄んだ音なんだ…。
楽器が生み出す音って無限大だな。
基本的な奏法は大切だけど、ほんの少し遊び心を入れただけで限りなく音の変化が出るんだな。

なるほど…こんな琵琶の音を奏でてもらっても良いな。
もちろん、誰よりも大切な神子様のために演奏するときだけね( ̄▽ ̄) ニヤ。
めぐさん
Posted byめぐさん

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